歯を削った部分は自然に再生することはなく、むし歯治療を繰り返すことによって歯は少しずつ失われていきます。年齢を重ねてもご自分の健康で強い歯で食事や会話を楽しんでいただくために、当院ではできるだけ歯を残すための治療を大切にしています。単に抜かない、削らないという選択肢だけでなく一つひとつの治療の精度を高めたり、ラバーダム防湿下での精密治療によって細菌感染を防いだりすることも将来的に歯を残すことに繋がります。マイクロスコープや拡大鏡を使用し、肉眼では確認しづらい細かな部分まで丁寧な治療を行っていますので、他院で「抜歯が必要」と診断された方もぜひ一度ご相談ください。

むし歯や歯周病といった病名は同じでも症状の程度や範囲、お口の環境や治療歴などは人によって異なり、選択できる治療法も変わります。患者さま一人ひとりに合った適切な治療法をご提案するために、まずは病状や疾患の進行度合いを正確に把握する精密検査に力を入れています。最新鋭の歯科用CTはコンピュータ処理によって撮影データを3次元化し、歯の内部や歯茎、骨の状態などを高精度に診断できる装置です。正確な口腔内データを収集することによって治療の選択肢が増えるケースも少なくありません。丁寧な事前診断と問診でご希望に合った治療プランを作成し、わかりやすくご説明いたします。

地域の皆さまにとってかかりつけの歯科医となるためにはお口だけでなく全身の健康を見据えた取り組みが不可欠と考え、複数の病院と提携する医科歯科連携にも力を入れています。例えば、患者さまの症状がお口の中に顕著に表れているとしてもほかの部位に関連していたり、身体の不調や不具合が口腔内のトラブルを引き起こしたりするケースもあります。歯科と医科の連携によってそのような情報を共有してトータル的な診療を選択できたり、検査や投薬の無駄を省いたりと、スムーズで安全な治療へと繋がります。小さなお子さまからご年配の方まですべての年代のお口を守るクリニックとして今後も連携を強化してまいります。